1.概 要
一般計測用変流器(CT)は、メータを接続することを前提としている為、400A/5A 等、2 次電流は数A である。
電流値を電子回路で扱い易いよう、2 次側電流値を小さくしたCT があるので紹介する。
2.用 途
電流値50A の時、5V を出力する回路を考える。
<50A:1A のCT を使用した場合>
より、
検出抵抗の電力は、W=V×I より、5V×1A=5W となる。
<50A:20mA のCT を使用した場合>
より、
検出抵抗の電力は、W=V×I より、5V×20mA=0.1W となる。
このように、検出抵抗の電力が少なく済む為、金属皮膜固定抵抗器の並列使用で対応が可能となる。
3.使用例
(1)巻線型のCT
・製品形名:CT-2(50A/20mA)
(2)貫通型のCT
・製品形名:CT5-MRN(1000:1)
<100A 時、5V 発生させたい場合>
2次電流
より、
抵抗の電力は、W=V×I より、5V×0.1A=0.5W