三相回路における電圧・電流の定義について説明します。
三相回路における3つの電源の電圧は「相電圧」と呼ばれます。そこを流れる電流は「相電流」です。
そこから負荷へは3本の電線で接続されますが、そのうちの2本の電線間の電圧を「線間電圧」と呼びます。
3本の電線それぞれに流れる電流を「線電流」と呼びます。
当社の三相出力電源装置で、単に「電圧」「電流」と言った場合は、この「線間電圧」と「線電流」を指しています。
「相電圧」と「線間電圧」の関係、及び「相電流」と「線電流」の関係は、Y結線とΔ結線で異なります(下図)。
 例として、線間電圧200V、容量10kVA時の各電圧・電流の値も示します。

Y結線時
Y結線

電圧 線間電圧 ( E ) 200V
相電圧 115.5V
電流 線電流  ( I ) 28.9A
相電流 線電流と同じ

 ※中性点付の場合、U-N、V-N、W-N間は115.5Vです。

 

Δ結線時
Δ結線

電圧 線間電圧 ( E ) 200V
相電圧 線間電圧と同じ
電流 線電流  ( I ) 28.9A
相電流 16.7A