◆概要
・本装置は、周波数50~400Hz可変の誘導耐電圧試験器です。
・変圧器類の各巻線間・層間などの絶縁強度を試験できます。
・誘導耐電圧試験とは、無負荷電流が過大となるのを防ぐため、
定格周波数よりも高い周波数で高い電圧をかける試験です。
JISC4304,4306、JISE5007などに規定されています。
2V2f(2倍の電圧を2倍の周波数で印加)がよく用いられます。
◆特徴
・電源部にはリニアアンプ方式を採用しており、
出力電圧波形は歪の少ない正弦波です。
・仕様については、周波数2kHz、容量10kVA、出力電圧10kVまで、カスタム対応が可能です。
◆製作例 (出力電圧相違製品2機種)
一般仕様 | |||
図 番 | TS-EB0265 | TS-EB0280 | TS-EB0285 |
入力電源 | 単相 AC100V±10% 50/60Hz | ||
寸法・質量 | W250×H150×D330 約11㎏ (ゴム脚20mm 突起部除く) |
W250×H170×D400 約15㎏ (ゴム脚20mm 突起部除く) |
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試験仕様 | |||
周波数 | 50~400Hz(1Hzステップで設定) | ||
サムロータリスイッチにより設定 | サムロータリスイッチ及びRS-232Cにより設定 | ||
波形 | 正弦波 歪率1.0%以下(定格抵抗負荷時) | ||
出力電圧(注1)(注2) | AC0~400V | AC10~1200V | AC1~2000V(注3) |
遮断電流設定(注2) | 0.1mA~100mA | 1mA~100mA | |
出力容量 | 200VA | ||
タイマー設定 | オフ及び、0.5~99.9sec(0.1secステップ)、100~999sec(1secステップ) | ||
試験判定方式 | ウインドウ・コンパレート方式 UPPER-FAIL判定(測定電流値が設定上限値を超えた場合)、および LOWER-FAIL判定(測定電流値が設定下限値未満の場合) |
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電圧計(デジタル) | AC0~400V(±1.5%f.s) | AC10~1200V(±1.5%f.s) | AC0~2000V(±1.5%f.s) |
電流計(デジタル) | 0.00mA~100mA(±3%f.s.±20μA) | 1mA~100mA(±3%f.s.±20μA) | |
電流測定分解能 | 0.01mA(2mA/8.0mAレンジ) 0.1mA (32mAレンジ) 1mA (100mAレンジ) |
1mA (100mAレンジ) | |
機能・インターフェース | |||
メモリー機能 (試験電圧、判定値登録) |
最大10通り可能 | 最大20通り可能 | |
ホールド機能 | 試験終了時の測定値を保持(表示)します | ||
外部制御 | 外部I/O、ステータスアウト(パトライト点灯I/F) | 外部I/O、ステータスアウト(パトライト点灯I/F)、 RS-232C:出力ON/OFF、出力電圧設定、周波数設定 |
注1 片端接地式、電圧調整ボリュームによる手動設定(リニアに可変)。
注2 本製作例の出力容量は200VAですので、1000V/200mAといった電圧・電流にも対応可能です。
注3 RS-232Cによる電圧設定が可能です。