空芯リアクトル

◆概要
　巻き線内に鉄心がない構造となっており、高周波リアクトル等に使用されます。

◆特長
　　鉄心の磁気飽和が無いため定格電流を超えてもインダクタンス値は変化しません。
　　又、周波数特性も良好です。高周波の鉄損が問題になる場合に用いられます。
　　漏れ磁束が発生し，近くにある金属などを発熱させる事があります。
　　従いまして，周辺の金属と距離を確保してください。
　　空気の透磁率が低いので，同じインダクタンスを有する鉄心入りの
　　リアクタンスに比べサイズが大きくなります。

　　お客様のご要求に基づき様々な形状にて製作しております。
　　今までの製作実績を事例として以下にまとめました。

　◆用途
　　試験用線路インピーダンス、スイッチの開閉試験、レーザー溶接機などに使用されます。

1.空芯コイル

　コイルのみの構造

2.縦型空芯リアクトル

　機械的に折り付けやすい構造

仕様
図番（実績）	インダクタンス	電流値	周波数
TR-AG1321	0.14mH	50A	50-2.4kHz
TR-AG1322	0.23mH	50A	50-2.4kHz

　　　　　　　　　　TR-AG1321　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　TR-AG1322

　　　　　　　　　　　　　　組立図　

3.リング状空芯リアクトル

　コイルをリング状にし高さ方向を抑えた構造

　　　　　　　リング状空芯リアクトル

リング状
図番	インダクタンス	定格電流	耐熱クラス	周波数	銅線サイズ		構造
TR-AG1173	0.011mH±10%	50A	F	20kHz	PEW	2×11	下絶縁板のみ
TR-AG0302	0.060mH±10%	50A	B	50/60HZ	PEW	1.5×7	下絶縁板のみ
TR-AF0479	0.066mH± 8%	50A	F	–	PEW	2×5	–
TR-AG1078	0.080mH±10%	56A	B	–	PEW	2×7	下絶縁板のみ
TR-AG1096	0.087mH±10%	15A	B	–	PEW	0.7×7	下絶縁板のみ
TR-AG1333	0.100mH±10%	30A	B	–	PEW	1.2×6	–
TR-AF0506	0.120mH± 8%	50A	B	–	PEW	1.5×7	–
TR-AF0480	0.132mH± 8%	50A	F	–	PEW	2×5	–
TR-AF0457	0.140mH± 8%	50A	B	–	PEW	1.5×7	–
TR-AG0283	0.140mH±10%	50A	B	50/60HZ	PEW	1.5×7	下絶縁板のみ
TR-AG0216	0.200mH±10%	50A	B	50/60HZ	PEW	1.5×7	下絶縁板のみ
TR-AF0505	0.210mH± 8%	30A	B	–	PEW	1.2×6	–
TR-AF0456	0.213mH± 8%	50A	B	–	PEW	1.5×7	–
TR-AF0477	0.230mH± 8%	40A	B	–	PEW	1.6×6	–
TR-AF0481	0.262mH± 8%	50A	F	–	PEW	2×5	–

4.ケース入り空芯リアクトル

　アルミ製のケースに内蔵された構造

ケース形（アルミケース）
図番（実績）	インダクタンス	定格電流	周波数	耐熱クラス	耐電圧	質量
TR-AG1440	2mH±20%	20A	50Hz	F	AC4.0kV/min	13kg
TR-AG1441	500μH±20％	50A	50Hz	F	AC4.0kV/min	13kg