スコット・逆V結線変圧器

3kVA～100kVA　耐熱クラス：H

TSVシリーズ

三相電源回路から単相を取出すことができる変圧器です。
変換方式（結線方式）は大きく分けて2種類になります。ご注文の際は、必ずどちらかの方式を指定してください。

１．スコット結線変圧器
　出力が2回路（2系統）ある場合のみ可能です。
　出力の2回路にそれぞれ同容量の負荷を接続する事により
　変圧器の入力電流が等しくなり三相電源の平衡が得られます。

２．逆Ｖ結線変圧器
　出力が単相二線式１回路、あるいは単相三線式１回路の場合は、
　この結線方式となります。複数回路の出力も可能です。
　この結線方式は、三相入力電流が必ず不平衡となります。

容量 (kVA)	W (mm)	D (mm)	H (mm)	質量 (kg)	図
3	370	220	285	45	Ⅰ
5	370	250	285	80	Ⅰ
10	430	270	470	110	Ⅱ
30	500	380	490	200	Ⅱ
50	540	400	590	300	Ⅱ
100	640	450	770	520	Ⅲ

 

■スコット変圧器
<結線図>

スコットトランスの容量計算は、1Φ定格二次電圧×定格二次電流×2回路分です。
注1)二次側に接続する二つの単相負荷(u1-v1とu2-v2)は等しくなるよう考慮願います。
　　　単相負荷が平衡していれば三相入力電流も平衡になります。

注2)使用に制限がありますが、次のような接続方法で使用することもできます。
・単相負荷で片側(u1-v1またはu2-v2)のみ使用した場合は定格二次電流以下であれば使用可能です。
・二次側のu1-v1またはu2-v2の負荷バランスがとれない場合でも定格二次電流以下であれば使用可能です。
・二次側回路には位相差が90℃あります。u1とu2を接続し（直列状態)v1-v2間に一つの負荷を接続した場合、
１回路分×√2倍の両端電圧を得ることができます。ただし二次側電流は定格の30%以下に減じて使用してください。

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※以上の使用方法は、三相入力電流が不均衡となりますので注意してください。
※u1-v1とu2-v2の並列接続は異常電流が流れますので絶対に行わないでください。

■逆V変圧器
<結線図>

逆V変圧器の容量計算は、定格二次電圧×定格二次電流です。
注)V相には三相一次電流の約2倍の電流が流れ不均衡になります。電源容量、配線材の選択等注意が必要です。
(例)一次電圧が3Φ200V、二次電圧電流が1Φ100V/100Aの場合の容量と概算の三相一次電流を求めます。
　　変圧器容量＝100V×100A＝10,000VA　つまり10kVAとなります。
　　U相、W相の三相一次電流≒変圧器容量(VA)÷一次電圧(V)÷√3＝10000÷200÷√3≒28.9A
　　　　V相の三相一次電流≒28.9A×2倍≒57.8A

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■ケース形

容量 (kVA)	W (mm)	D (mm)	H (mm)	質量 (kg)
5	300	550	400	100
10	450	650	600	150
30	580	750	750	300
50	600	800	850	400
100	650	900	900	650