◆概要
ノイズ対策用のアモルファスコアを使用したノイズフィルターです。
丸型フィルタ(TR-AG1104) 角型フィルタ(TR-AG0560)
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◆特長
・少ない巻き数で高いインダクタンスが得られます。
・数十MHzまでの広い周波数帯域でノイズ減衰特性が高い。
・飽和磁束密度が高く、一般のフェライトコアの約3倍です。
・同一寸法のフェライトに比べ、高いインピーダンスが得られ、ノイズを効果的に減衰できます。
・フェライトコアのように共振することが少なく、高いdv/dtの波形の立ち上がりを抑制します。
◆用途
・インバータ入力からラインへのノイズ伝搬の低減
・インバータ出力からの漏洩電流の低減、ノイズ放射の低減
・ノイズを受けやすい電子機器(パソコンや制御装置)のノイズ誤動作防止
・ノイズフィルターのコモンモードチョークコイル
・接続機器間の電位差による同軸ケーブルのシールドに流れる同相電流の抑制
・デジタルサーボ装置の指令ケーブルやエンコーダケーブルのノイズによる誤動作防止
・オシロスコープの測定時の信号ノイズ低減
◆仕様
名称 | 丸型フィルタ | 角型フィルタ | ||
図番 | TR-AG1104 | TR-AG0560 | ||
外形寸法 | W110×H66×D34 穴径φ40 (mm) |
W180×H83×D34 穴径84×34 (mm) |
||
質量 | 約300g | 約1.3kg | ||
電気特性 (代表値) |
1kHz時 (測定電流 50mAにて) |
インダクタンス | 1mH | 1mH |
抵抗成分 | 1Ω | 0.2Ω | ||
インピーダンス | 5Ω | 7Ω | ||
10kHz時 (測定電流 30mAにて) |
インダクタンス | 1mH | 1mH | |
抵抗成分 | 7Ω | 3Ω | ||
インピーダンス | 40Ω | 60Ω | ||
測定条件 | 使用電線:AWG22 10ターン |
◆使用方法(例)
・電源ライン入力線、またはインバータ出力線を、コアに必要回数巻き付ける。
(右写真を参照)
・コアに巻きつけた入力側・出力側にコンデンサを付け、ノイズフィルタを構成する。
・線径が太く巻数を増やせない場合は、複数個使ってインダクタンスを増やす。
※大電流の場合、市販のノイズフィルタは高価になりますが、
本フィルターを使うことにより低コストで実現できます。
・信号線(LAN、同軸ケーブル、シールド線など)を、コアに10~20回巻き付ける。
・オシロスコープのプローブの線をコアに5~10回巻き付ける。
・AC100V電源コードをコアに5~10回巻き付ける。