◆概要
本治具は耐電圧試験器、絶縁耐電圧試験器の始業点検をする治具です。
他社製耐電圧試験器の始業点検治具の製作も承っております。
◆使用方法
①試験器の高圧端子の接続線とLOW側端子の接続線を始業点検治具のターミナルに接続します。
②遮断電流(UPPER FAIL)設定を始業点検治具の定格電流に設定し、出力電圧を定格電圧まで
ゆっくり上昇させます。
③定格電圧に達する前後で、出力電流が定格電流値に達し遮断動作することで、試験器が正常に
機能していると判断できます。
④始業点検を行う度に③の遮断動作する電圧値を記録し比較することで、試験器の故障を判定できます。
もしいつもの値で遮断しない場合、出力電圧計または電流計の故障や、それぞれの表示が正しくても
試験器の動作不良や始業点検治具の故障が考えられますので、試験を中止する必要がございます。
注)定格電圧、定格電流、定格時間の範囲内でご使用下さい。
タイプA(樹脂製) タイプB(樹脂製) タイプC(アルミ製)
◆一般仕様
接続端子 | M6ターミナル |
外形寸法 | タイプA,B:W180xD110xH73(突起物含む) |
タイプC:W240xD150xH85(突起物含む) | |
外形 | タイプA(樹脂製) |
タイプB(樹脂製) | |
タイプC(アルミ製) ※注1 |
外形の欄をクリックして頂きますと外形図がご覧いただけます。
※注1 指定の試験条件で定格時間通電した時、損失(発熱量)が約300J(又はW・sec)以上の場合は、
樹脂ケースでは放熱ができないためアルミケースとしています。
◆実績例(電気的仕様)
耐電圧試験器用
図番 | TS-EA0015-A92 | TS-EH0013 | TS-EH0016 | TS-EH0017 |
抵抗値 | 2.4MΩ | 380kΩ | 3.33kΩ | 6.66MΩ |
定格電圧 | AC1200Vrms | AC1900Vrms | AC800Vrms | AC2000Vrms |
定格電流 | 0.5mA | 5mA | 240mA | 0.3mA |
確度 | ±5% | ±5% | ±5% | -2.5% |
定格時間 | 1分ON 10分OFF | 10秒ON 10分OFF | 1秒ON 30分OFF | 1分ON 10分OFF |
外観タイプ | タイプA(樹脂製) | タイプA(樹脂製) | タイプA(樹脂製) | タイプA(樹脂製) |
以下の機種は2種類の電流値での試験ができますので、OK判定とNG判定の確認が行えます。
図番 | TS-EH0015 | TS-EH0018 | TS-EH0019 | TS-EH0030 |
抵抗値 | 144kΩ / 109kΩ | 125kΩ / 1.25MΩ | 120kΩ / 1.2MΩ | 750kΩ / 187.5kΩ |
定格電圧 | AC1200Vrms | AC2500Vrms | AC2400Vrms | AC1500Vrms |
定格電流 | 8.3mA/11mA | 20mA / 2mA | 20mA / 2mA | 2mA / 8mA |
確度 | ±5% | ±1% | ±1% | ±5% |
定格時間 | 10秒ON 30分OFF | 1分ON 30分OFF | 1分ON 30分OFF | 1分ON 30分OFF |
外観タイプ | タイプB(樹脂製) | タイプC(アルミ製) | タイプC(アルミ製) | タイプC(アルミ製) |
絶縁耐電圧試験器用
図番 | TS-EA0044-A98 (TW-19) |
TS-EH0014 | TS-EH0028 | TS-EH0032 |
耐電圧試験 | ||||
抵抗値 | 100kΩ | 480kΩ | 90kΩ | 120kΩ |
定格電圧 | AC1000Vrms | AC4800Vrms | AC1800Vrms | AC1200Vrms |
定格電流 | 10mA | 10mA | 20mA | 10mA |
確度 | ±5% | ±1% | ±5% | ±1.5% |
絶縁抵抗試験 | ||||
抵抗値 | 100MΩ | 3MΩ | 10MΩ | 30MΩ |
定格電圧 | DC500Vrms | DC1000Vrms | DC500Vrms | DC500Vrms |
確度 | ±5% | ±4% | ±5% | ±1% |
定格時間 | 10秒ON 10分OFF | 5秒ON 10分OFF | 1分ON 10分OFF | 1分ON 10分OFF |
外観タイプ | タイプB(樹脂製) | タイプB(樹脂製) | タイプC(アルミ製) | タイプC(アルミ製) |
・抵抗の確度は常温(25℃)で規定しています。
・定格電圧・電流値については要望に応じて製作致します。
・始業点検治具の抵抗値確度が±1%や±5%のため、遮断動作する電圧値は定格電圧値の前後の値となります。