1.概要と特長
 VT(計器用変圧器)の2次側に接続される負荷は電子化が進み低負担となり、
 これら多くのお客様の要求を大別しますと
  1) 従来品の電力測定等の用途で、階級が1.0級の製品。
  2) 広範囲の入力電圧に対し、出力電圧は比例し直線性が得られる。
  3) VTは昔から外形が大きく、重いので小型化する。
 これら要望を集約し、下の製品をラインナップしました。

2.仕様1
 計器用変圧器、一般計測用JIS C 1731-2を基本に定格負担を2VAとしました。
 産業機器用の電力計測や電圧計メータ等の計測用に使用できます。

図番 PT-CB0028 PT-CB0029
定格負担 2VA (力率0.8)
1次電圧 440V 220V
2次電圧 110V
変圧比 4:1 2:1
周波数 50/60Hz
階級 1.0級
耐電圧 1次-2次 1次アース間 3kV/分
入出力接続方法 半田付け端子
寸法W×D×H(mm) 83×90×51
外観
                       ※オプションで端子台へ変更できます(M4ねじ端子)
回路図 CB0030

3.仕様2
 1次電圧に対し2次側を安全電圧に低下させる共に
 リニアな出力特性が必要な電圧検出等の電子制御回路に使用できます。 

図番 PT-CB0031 PT-CB0032 PT-CB0033
定格負担 0.6VA
1次電圧 150V 300V 600V
2次電圧 30V 30V 30V
変圧比 5:1 10:1 20:1
周波数 50/60Hz
比誤差 1.0%
耐電圧
1次-2次 1次アース間
2.0kV/分 2.5kV/分
入出力接続方法 リード線
寸法W×D×H(mm) 70×55×44
外観 PT-CB
回路図 CB0030

4.その他の製作実績一覧

図番 PT-CB0021 PT-CB0015 PT-CB0025 PT-CB0012
定格負担 0.6VA 0.75VA 2VA 5VA
1次電圧 300V 200V 750V 220V
2次電圧 30V 15V 100V 10V
特徴 小型
電圧検出用
高周波(1kHz)対応
電圧検出用
安全規格品
(2重絶縁)
一般計測用 一般計測用
比誤差 電圧直線性 電圧直線性 1.0% 1.0%
形状 バンド型 プリント基板搭載型 バンド型 端子台
接続型
入出力接続方法 リード線 はんだ付けピン(φ1mm) リード線 M4ねじ端子
寸法W×D×H(mm) 61×40×36 41×35×45 90×65×59 101×100×95
外観・図 PT-CB PT-CB-2 PT-CB-2 CB0025 CB0012WORD
回路図 PT-CB PT-CB-2 CB0025 CB0012WORD

5.代表入出力特性表
 図番 PT-CB0021(定格入力電圧300V/出力30V)

PT-CB0021-1
PT-CB0021-2

 

6.温度上昇試験
  代表製品図番 PT-CB0021(定格入力電圧300V/出力30V)
  測定周波数 50Hz  負担抵抗 1.5kΩ

PT-CB0021-3

測定部位 / 入力電圧 定格300V 過電圧500V 過電圧600V 備考
入力巻線温度(K) 4.4 12.0 26.1 抵抗法
出力巻線温度(K) 4.4 11.7 25.5 抵抗法
鉄心温度(K) 3.5 9.8 20.6 温度計法

温度上昇結果:例えば、何らかの電源異常で2倍の過電圧が印加されたとしても、温度上昇は低く安全です。
          また、入力電圧に対し出力電圧も比例しており、過電圧でも確実に検出ができます。