1.まえがき
力率可変負荷装置は、回路に並列に抵抗負荷、誘導性負荷、
容量性負荷が接続されています。
その大きさは、調整ボリュームにより連続的に可変できます。
正弦波電圧を入力し、抵抗負荷、誘導性負荷、容量性負荷を
変化させ、電圧・電流波形を確認しました。
2.力率可変負荷装置によるベクトルと電圧・電流波形
①抵抗負荷、誘導性負荷、容量性負荷のそれぞれの調整位置での
ベクトル・電圧・電流波形を下表にまとめました。
②力率可変負荷装置(RLCシリーズ)はこれらの抵抗負荷、
誘導性負荷、容量性負荷を独立して任意の大きさに連続的に
可変することができます。
ベクトル | 電圧・電流の波形 | ベクトル | 電圧・電流の波形 |
3.結果
系統は抵抗性負荷だけではなく、誘導性負荷と容量性負荷が常に存在しています。
系統連系試験においては、電流が流れた状態で特性試験をする必要があり、
本負荷装置で実現できることが確認できました。
本負荷装置でLとCを可変し、 の共振周波数が、入力電圧の周波数に
近くなると電流波形が歪むことも確認しました。