高圧整流器部 制御ユニット
◆概要
本電源は、廃ガス処理装置用の高電圧電源です。
◆特長
(1)電気集塵機に求められるソフトスタート、スパーク回数カウント出力を搭載しています。
(2)集塵機用電源に要求される短絡保護を機能搭載し、スパークによる破損を防止しています。
名称・図番 | 集塵機用高電圧電源 ・ PS-GB0004 | ||
仕様 | 高圧整流器部 | 制御ユニット | |
一般仕様 | 外形 | W : 780×D : 960×H : 1365 (mm) | W : 394×D : 315×H : 150 (mm) |
質量 | 約495kg | 約8kg | |
冷却方法 | 油圧自冷 | 自然空冷 | |
入力仕様 | 入力電圧 | 単相 AC200V 50/60Hz | |
入力電流 | 30.0A以下 | ||
出力仕様 | 出力電圧・電流 | DC 40kV・55mA | |
電圧調整範囲 | 15kV~40kV (制御ユニット内VRにて調整) | ||
電流調整範囲 | 5mA~55mA (制御ユニット内VRにて調整) | ||
項目 | 名称 | 機能 | |
外部インターフェース | 電圧計測値 | 4-20mA信号にてDC0-50kVを示します。 | |
電流計測値 | 4-20mA信号にてDC0-60mAを示します。 | ||
パネル表示用電圧値 | 0-1mAにてDC0-50kVを示します。 | ||
パネル表示用電流値 | 0-1mAにてDC0-60mAを示します。 | ||
短絡検出出力 | リレー接点出力 出力短絡を検出した時、オン(メーク)します。 5kV以下が10秒以上続いた時に短絡信号と判断します。 |
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スパークカウント出力 | フォトカプラ・オープンコレクタ出力 スパーク発生時にオンします。 1回の発生で30msecの間、出力を保持します。 |
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エラー検出出力 | リレー接点出力 エラー(過電圧検出、過電流検出、温度上昇)発生時、 オン(ブレーク)します。 |
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出力電流設定入力 | 1kΩのボリュームを接続してください。 定電流制御の電流値を定格の 10%~100%(5mA~55mA)で 調整可能です。 |
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エラーリセット入力 | 接点入力。端子間ショートにてエラーを解除します。 | ||
運転開始 | 接点入力。端子間ショートにて運転開始します。 | ||
運転停止 | 接点入力。端子間ショートにて運転停止します。 | ||
調整パラメータ | 電圧降下率 | スパーク発生後の出力再開時、スパーク発生直前の電圧より 下げた値で 出力を開始します。この下げる割合を設定します。 |
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電流上昇率 | スパーク発生後の出力再開後、電圧を徐々に上昇させますが、 その際、電流値を徐々に上げるように制御します。 その上昇率を設定します。 |
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最大設定電流 | 出力電流の最大値を設定します。 | ||
出力電圧上限設定 | 出力電圧の上限値。この電圧になるよう定電圧制御します。 | ||
検出感度調整 | スパーク検出感度の調整ができます。 | ||
50/60Hz切替 | 入力電源周波数にあわせて50Hz/60Hz切替えてください。 |
(1) 起動(t1)するとソフトスタートの勾配で電流値が上昇します。上昇率は最大設定電流までの
到達時間が約30秒となる値(1.33kV/sec)です。
(2) スパーク(t2,t4)が発生すると約16msecの間出力を停止します。
(過電流検出した場合は、約200msecの間出力を停止します。)
(3) スパーク発生後は、スパーク発生時の電圧と電圧降下率で計算した電圧分(ΔV)だけ
下げた電圧から出力を再開します。(過電流検出した場合の降下率は20%になります。)
(4) スパーク発生から0.5秒間は電流の上昇を抑えています。
(5) その後、電流上昇率の勾配で電流値(電圧値)を上昇させていきます。
なお、スパーク発生時の短絡電流は定格電流の2倍に抑えられています。