◆概要・用途
・絶縁材料の特性(耐トラッキング性、耐アーク性、耐発火性等)を試験する装置です。
 UL、IEC、DIN、ASTM 及び JIS、JEC などの規格に基づいた試験が可能です。
・このほかにも、絶縁電線や絶縁材料の絶縁破壊試験を行う試験器もあります。

◆製品紹介

耐トラッキング性試験装置 耐アーク性試験装置
tsc11s TS-EC0090 ・ TSC-31
 絶縁物の表面での微小放電の繰り返しにより
 炭化導電路が形成され絶縁破壊に至る現象を
 トラッキングといいます。
 このトラッキングの起こりにくさを
 耐トラッキング性といいます。
 トラッキングが成長すると火災や感電が問題となります。
 本装置はこの耐トラッキング性を試験する装置で、
 CTI(比較トラッキング指数)の判定が行えます。
 プラスチックの表面付近にアーク放電が発生すると
 表層部分に導電路が形成され徐々に絶縁が
 劣化します。
 このような状態をアーク劣化作用と言います。
 アーク劣化は絶縁性能の低下にとどまらず、
 燃焼から火災に進展する恐れがあり
 耐アーク性試験が重要視されております。
 本装置は絶縁破壊までの時間測定や、
 破壊電圧の測定などアークの劣化作用に対する
 絶縁材料の抵抗力の大小を比較評価できます。
熱線発火性試験装置 絶縁破壊試験器(出力AC 5~50kV)
TS-EC0069 ・ TSC-71B
 本装置は熱線発火性試験を行う試験器であり
 UL746Aに対応しております。
 本試験法は固体絶縁材料が電気によって
 加熱されている線や他の熱源と直に接触している時の
 耐発火性の程度を区分するのに最適とされています。 
 試料にニクロム線を巻き、規定電力を通電して、
 通電から発火までの時間を測定する熱線発火性(HWI)
 の試験が行えます。
 本装置は絶縁物が電気的に破壊されて
 電流を流すようになる状態を測定、評価する
 試験器になります。
 電線の被覆やフィルム等導通部分に接している
 絶縁材の試験を行う試験器になります。
 1回の試験で耐電圧試験と絶縁破壊試験を
 行えます。